子連れ狼の山登り

  

山に登る事から離れて久しい。

息子が幼稚園から小学校を卒業するまで、
１０年近く、僕と息子は色々な山に一緒に出かけた。

登山の持つ中毒性にどっぷりと浸かって
いたんだと思う。

ただ、息子が小学校高学年になる頃から、
山に行くのをムズがり始めてた。

自我の目覚めと共に、彼自身が惹かれるものを見つけ始めたんだと思う。

少々寂しい気もちで、そんな彼の成長を横目で見ながら、中学生になり、彼が部活を始めたら、山に誘うのは辞めようと決めた。

そして、彼が中学に通った３年間、僕らが一緒に山に登る事は無かった。

僕も、熱から覚めた様に山に向かう事をやめ、１０年近く手にしていなかった楽器をもち、登山と引き換えに止めていた、作曲を少しづつ再開した。

そして息子は高校生になった。

少々嬉しかったのは、
「高校に山岳部があれば入ろうかな」と言ってくれた事。　　
妻が驚いて「山、嫌いじゃないの？」
と聞き返すと。
「だって綺麗じゃん」
と彼は普通に答えた。

嬉しかった。

半分以上、親のエゴで続いた親子登山だったとは思いますが、彼なりに消化して、何が残ったのかな…と思えただけでも。

残念ながら彼が今通う高校には山岳部は、
無かった。

ただ、いつか一緒に北穂高小屋に泊まる事を約束した。

小6の時に大キレットを超えて、休憩した北穂高小屋は、彼にとって眩しく刻まれたらしい。

で、僕は親子登山と引き換えに、
作り溜めた曲達を、少しづつ世の中に出していこうと決めた。

jazzですが。

サブスクとか入っていれば、ついでに聞いてやって下さい。

60歳も射程距離に入った元登山者の作った音楽を。



lit.link/ashlotusguitar

ちなみにこのブログに載せていない子連れ登山は僕のヤマレコのページにあります。
興味のある方はコチラからどうぞ。